2009/09/09 カメラは知的な遊びなのだ by 田中長徳 [雑記]
もんの凄く思い入れあります、ってわけじゃないけど。
カメラ、けっこう好きです。
で、なんかの記事を読んで気になり、読んでみました的一冊。
アスキー新書 933円(外税)
田中長徳著、「カメラは知的な遊びなのだ」。
いわゆる「銀塩カメラ」から「デジカメ」まで、チョートク流示唆に富んだ一冊?
って、あまりにアバウト的感想?
で、何がいちばん「グァ〜ン」と効いたか、というと。
たとえば「銀塩カメラでリスクを楽しむ」ってゆー、一章。
引用しちゃいますが、
『銀塩カメラは、今まさに発見されつつあって、これからどんどん銀塩カメラはブームになっていくと予想されるのですが、その最大の魅力は、「失敗すること」にあると私は思うんですよ。失敗っていうのは、全体のプロセスを責任をもって引き受けるということなんですよね。自分が悪いんだということを認めて、引き受けることなんです。
ところが、デジタルカメラって、絶対失敗できないような機構になっている。
...........................
今の日本は、完全なリスクプルーフの時代。超管理社会で、責任感というのがどっかいっちゃっています。責任ていうのは、まず自由がないと生じませんからね。管理されちゃうと、自分が自由であるまえに、上から監視されてつぶされちゃうわけだから。こんなリスクプルーフの時代だからこそ、私は、無駄でリスキーな部分ってすごく大切だと思ううんです。だから、ミニマムな責任ごっこを楽しめる銀塩カメラをおすすめしたいわけです。................』
てー感じ、でしょうか。
で、こー思うんですが。
「面白い文章って、そこの事象を超え、別ジャンルの事象においても真実だったりする」。
仕事の現場でも、よく思います。
ほ〜んと、誰も決めようとしない。
だから誰も「よし、これでいこう!」って言わない。
(後で問題起きた時、責任、とりたくないわけですから)
『ミニマルな責任ごっこ』を楽しもう、なんて人、稀も稀、ほとんどいないんじゃ?
などと、多方面に思いを巡らせ(られた?)た一冊でありました。
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