2009/11/30 読了! 1Q84 [雑記]
あーやっと、である。
ずぅーっと「積ん読」状態にあった1Q84、やっと読了です...。
もうすでに数多の方が書き、評し、狂い、社会現象的事象なのでいまさらだが。
これまでの村上作品の読後・身体状態って、わりと爽やか、とまでは言わずとも、比較的納得・落着状態を楽しめたが。
なんか、ちょい重苦しい気がする1Q84であった。
構成そのものは「世界の終りと〜」同様、2つの世界の話が同時進行ですすむ。
当初まったく関係ない(と思われる)2人が、運命に翻弄され、ぐんぐん引き寄せられ、同じステージに立ち、ある種の(悲劇的?あるいは希望的?)結末を迎える。
ともかくも村上春樹という作家は、個人的に異様に「共感」もしくは「共鳴」してしまう作家だったし、ま、いまでもそうなんだが。
つまり、読みはじめる。
と、「この話って、俺の事じゃん」って驚く。
その同化作用が、なぜか強烈に感じられる多分唯一の作家、かも知れない。
その辺の「何故そう感じるか?」は例によって内田樹氏が「平易に」書いていらっしゃるので。
で、戻って1Q84。
何故か同化具合はいつもほどでもないのだけれど。
それでも読後、なんとなく「救い」というか、細いんだけれどうっすらと暖かい明日へ繋がる糸のようなものが見えたのは嬉しかった。
と、思う。
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