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2010/11/11 『こころ』大人になれなかった先生 [雑記]

そんなに厚い本でもなかったんだが。
読了するのに2週間近くかかってしまった。


大人になれなかった表紙.jpg


最初に読んだのは、多分、高校生の頃だったと思う。
その後も再読する機会、幾度かあり。
漱石の中ではいちばん読んだ作品じゃないか。

夏目漱石、それも「こころ」ともなるとほとんどの人、体験済とも思うがそうでもないらしい。
「高校の教師ですら、漱石の主要作品名すら言えないことがある」らしい。
で、コチラ。

前半部分に漱石のテクストが引用されてる(全てではない)。
で、後半部分、筆者による『こころ』の読解が3部に分けて語られている。
(講義調なので、実際、講義用原稿として起草されたものかも知れない)

内容的には興味深い点、いろいろあるのだが。
ま、いちばん惹かれたのは「私」と「奥さん」の関係だな。
つまり、先生の死後、ふたりは「できてしまった」関係だった、と言う事。
言い方、ちょっと品に欠けるかも知れませんが。

でも、昔何となくそんな印象を受けた記憶がある。
「この二人は、単に教え子と先生の奥さん、て感じじゃないよな?」と。

いずれにしても読書って、楽しく読めればいいじゃん。
って考え方でももちろんオッケーなんでしょうが。
「読解」するとなると結構大変だったりする訳で。
でも、それがほんとは読書の醍醐味だったりするんですが。


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