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2012/02/05 ねじれの国、日本 [雑記]

このお方のこれまでの印象は、と言えば。
お馴染み、週刊文春の「ホリイのずんずん調査」の、あの(一見)軽〜いノリ。
では、なかったか?

120205ねじれの国日本.jpg

ちょっと違った。
これ、読んだらね。

所謂最近多数見受けられる「日本論」のひとつ、と括ってしまうと身も蓋もないが。
まず、強く感じた事が。

それは何処かで出会ってるような既視感。
デジャヴュ、である。
そう、この本の流れって、何か内田先生っぽいんぢゃ?
と、更に読み進めてくと案の定?かどうかはともかく。
「日本辺境論」からの引用が。

ま、ともかくも。
建国記念日のふしぎ、から始まるこの本の概要は「ねじれの国、日本」をググッて頂ければ数多出てくるので。
ひとつ、大きく気付き、納得した事があります。

それは「日本と中国の関係」。
または日本という国の「性格」。

例えば。
『小さいエリアで通用する政治的手法で、日本全体も何とかなる、と考えている。やり手の町内会長さんがやっていることと、政権与党の政調会長の考えていることに、さほどの違いがない。そして不思議なことに平時はそれで治まるのである。』 

つまり、基本日本は『常に内向きで、外交はあまり考えてないし得意でない、あまり考えたくない』。
....確かに。

ま、「要は日本内々だけなら昔からのやり方で、まあまあなあなあな感じでずっとやっていきたいし、でもグローバル化とか言われてる時代になっちゃったんで、それなりに外面も繕ってますんで察して下さいよ、ねぇ世界のみなさん」ってとこか。

で、その日本の意識してた世界って、結局ずっと中国だったわけですね。

大体日本って国名からして、唐から見て日の本、日が出る処、そこにある国でっせ、って訳です。
で、中国。

著者は言う。
「中国は国と言うより、ステージだ」。

「中国に住むすべての人のみならず、周辺エリアの民族も、エントリーが可能な『東アジア王決定選手権大会』の会場だ」と。

つまり、これまでの政権はいずれも暴力的に打ち立てられた政権であり、いまの政権もまた、例外ではない。
 暴力的に打ち立てられた政権は、暴力的に打ち負かされることを当然予想する。
そこで政権を維持するため、暴力的にひっくり返しそうな可能性のあるものを、早い段階で徹底的に排除する。

今もなお、中国は古代から続いてるシステムをまんま採用してる。
ってか、世界が勝手に中世だの近代だの発展してる気分になってるだけで、それが何か?
世界=中国ですけど、それが何か?
ってとこか。
つまり、非西洋近代のシステム、である、
というのが結論、のようだ。

わかる。
わかります。
何気に今までもやっとしてたものが、けっこう明解になった(気がする)。

同様問題で胸のつかえ抱えてるあなたにも、是非おすすめします。


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