SSブログ

2010/08/06 今日、広島に想ふ [雑記]

実は6月末、姪の結婚式が広島であり、行ってきた。
確か初めて、だと思うが...広島訪問。

土曜夜の披露宴に出て、その夜はホテル泊。
翌日、折角の広島なのだからと思い、これはもう「原爆ドーム」を見てから新幹線に乗る事に。
しかし13時過ぎ広島発だから、けっこうばたばたかも。

ともかくもバスで広島駅に戻り(なんせホテル、半島の突端にある海沿い物件)、軽く朝食。
路面電車(お〜、懐かしい)で「原爆ドーム前」電停へ。
昨日、今日と生憎の雨模様。
が、その所為かどうか、ドームの姿は異様に生々しい。

原爆ドーム1.jpg
原爆ドーム

破壊されたものを「ありのままの姿」に保つために、何度か補修工事が為されてきたらしい。
世界文化遺産、でもある。(負の、という形容詞付きだが)

ドーム横の道を進み、川を渡り、広島平和祈念資料館へ。
広く、拓けた風景の中に資料館が横たわっているのだが...。
突然に、強く妙な「既視感 」を感じた。
確か、どこかで見た....ような風景。
数歩歩いた後、突然閃いた。
「アラン・レネ」だ。
しかし題名が。
....「去年、マリエンバートで」。
違う。
.....。
そう、「24時間の情事」。
京橋のフィルムセンターで見た(はず)んだと思うが。

内容は...ほとんど覚えてない。
「君はヒロシマで何も見てない」という男の台詞だけが記憶に刻まれてはいるが。

広島平和記念資料館.jpg
広島平和祈念資料館

資料館内の空気は、何故か重く、しかも希薄なように思えたのは自分だけなのだろうか。
それほど展示されているものが語りかけてくる事実は、ある種の衝撃を与えてくる。
いずれにしても、ここ広島に深く埋め込まれたひとつの歴史を体験できたことは良かった。
あまりにも拙く、稚拙な表現でしかないが、これはもう「悲惨」以外の何ものでもない。
とも、感じた。

新幹線に乗り、東京へ帰ってきてみれば、そんな記憶も頭の片隅に追いやられてしまう。
が、一度記録されたデータは、やはりそれなりの意味を持っている。
一度、見ただけでは「自分はヒロシマでまだ何もみていない」かも知れぬが。
しかし、「知ってしまった」自分は、「知らなかった」自分に戻る事はできない。
できれば再訪したい。
と、思う。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。